Hey-Bee!!

以下の文章は性的表現があります。

BL的なものが苦手な方、鬼畜が嫌いな方、SMっぽいのが嫌いな方は見ないで下さい。

「ほのぼの〜」では決してありませんので、注意です。

 

 

 

 

■ サレ×ヴェイグ ■

 

 

 とある森の中、歩き疲れたヴェイグ達は夜が暮れて来たのを見て、無理に街へは行かずにその森の中で一晩野宿をすることに決めた。

 開けた草むらの所に薪を集めてマオが火を点ける。

 野宿用の手荷物がないため、地べたに横になるしかないが女性陣のために草や葉を集めてフカフカのベッドを作った。

 

 「クレア、悪いな。このくらいしか出来なかった」

 「いいのよ、ヴェイグ・・・・・・。無いよりはずっといいわ」

 「そうですよ! 私も気に入っちゃいました」

 「まぁ、確かに・・・・・。無いよりはマシね」

 案外、簡易なベッドでも女性陣にとっては好評だったようだ。

 「じゃぁ、ボクも一緒に寝ちゃおっかな!」

 「あ、こらマオ!お前、1人だけ羨ましいトコとるなよぉ」

 「へへーんだ」

 マオやティトレイが騒ぎだてて、薄暗い闇の中を焚き火の灯りだけで過ごせるかどうかの不安を消し去ってくれた。

 「さぁ、明日は早い。みんな、寝ておくんだ。 ヴェイグ、ティトレイ。俺たちは交代で見張りだ」

 「ああ」

 「了解〜っと」

 ティトレイの暖かい料理を食べた後は、皆誘われるかのように眠りについた。

 まず、ユージーンが見張りをすることになり、その間にヴェイグとティトレイは仮眠を取り、その後ヴェイグ、ティトレイと代わり再びユージーンと交代するという順だ。

 皆より20近くも離れているユージーンは、眠っている顔を優しく眺めながら見張りを続けた。

 しばらくして、ユージーンがヴェイグの肩を揺らして起こす。

 「交代だ。俺はしばらく仮眠をとる。何かあったら、すぐに知らせろ」

 「ああ」

 短く、低い声で返事を返してヴェイグは見張りを交代した。

 

 

 見張りというのは、対して何もすることは無い。

 何も起こらないように見るのを見張りというのだから、それはそれでいい事かもしれない。

 だが――――――――・・・・・・・・・。

 

 急に辺りの森の木々たちがざわめき出した。

 不思議なざわめき立った。

 「やぁ、コンバンワ。遅くまでご苦労様、とでも言っておくべきかなぁ?」

 実に耳につく声が上の方から笑い声と共に聞こえてくる。

 この声は、忘れる事もできない。できるはずが無い。

 (サレ!)

 「おっと、声を上げたらキミの仲間の喉笛を裂いちゃうよ? いいかい、キミ1人で静かにココを離れるんだ。そうだね、約3キロぐらい離れれば声も届かないだろう。

 僕はキミに交渉に来たんだ。 少しの時間だ、いいだろ?」

 「わかった……

 ヴェイグはサレに誘われるままにゆっくりと立ち上がり、皆を起こさないよう静かにキャンプを後にした。

 

 サレがヴェイグの前に姿を表したのは、小道から外れた一層茂った森の中だった。

 風の力を借りて、今まで高い木の上にいたサレはフワリと舞い降りるようにヴェイグの目の前でトン、と足を地面につけた。

 「サレ!」

 「おっと、あまり力まないで欲しいな。僕はただ交渉しに来たんだ。 キミにとってもっともイイ条件だと思うなぁ?」

 「何だ」

 「キミが僕のところに来るんだ」

 「何?」

 「簡単なコト。 キミが僕のモノになってくれさえすれば、他のお仲間クンたちには手は出さない。僕が興味あるのはキミだけなんだよ?」

 サレは不敵な笑みを浮かべてそう、条件を挙げた。

 

 

 

 どうする?

             (仲間の無事が大切だ。 ・・・・・・行くか?)

             (馬鹿な。こんなヤツに騙されるか!俺は行かない!)

選択肢によって結末(?)が変わってます。

選択後に性的描写がメチャクチャ入ってますので、ご注意ください。

 

 

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