Hey-Bee!!

性的描写・・・・・こっちは途中で逃げているため少なめ。

 

■ サレについていかない ■

 

 

 サレが言う通り、その問いは簡単なものかもしれない。

 だが、この男がそう簡単に“約束”を守るだろうか?

 そうだ、守れるはずがない。

 人の不幸を見るのが好きだと語るこの男に“約束”なんてものは無意味だ。

 

 「ほら、早く答えなよ。僕はそんなに気が長いほうじゃない」

 「俺は――――――、行かない」

 はっきりとサレの目をまっすぐに見て、そう答えた。

 

 「何だって・・・・・・?」

 「お前は信用に値しない! お前に従ったって、俺の知らないところで仲間を傷つけるかもしれない!」

 「まぁ、その通りかもね」

 否定するでもなく、サレは肩を竦めた。

 そして、フォルスの力を使ってヴェイグの足を払い仰向けに押し倒した。

 「でもね、僕はキミが欲しいんだ。だったら、仲間の所にはいられないようにすればいいよねぇ?」

 「な・・・・・・ッ」

 殴りかかってくる両腕をグッ、と地面に押さえつけサレは大声を上げた。

 

 「うわああああああああああ!」

 

 サレの悲鳴。

 でも、それは何処となくヴェイグの、自分の声に似ている。

 「どう、似てた?」 

 「何の真似だ」

 「ただ、キミの代わりに助けを求めただけの事。これからはキミが助けを求めるんだよ」

 意地悪な笑みを浮かべてサレはヴェイグに襲い掛かった。

 「―――――ッ!!」

 

 

 

 「うわああああああああああ!」

 

 

 突如、闇の中からの悲鳴にユージーン、ティトレイを始めとした皆が目を覚ました。

 「何だ、今の悲鳴は」

 「解らないわ」

 寝ぼけた頭はゆっくりと活動していく。

 そして、一番早く異変に気付いたアニーが声を上げる。

 「ヴェイグさんは!?」

 「何!見張りをしているハズだが!」

 「いないんですけど!」

 まだ活動してきたばかりの頭ではワタワタと周囲を見回すことしかできない。

 ヴェイグは武器を持って、一体どこへ消えたのか。

 

 「まさか、さっきの悲鳴はヴェイグ?」

 「おい、嘘だろ・・・・・・?」

 「だって、今の声は男のものだったじゃない?だったら、その可能性はあるわ」

 バイラスに襲われているのかも・・・・・・?

 脳裏にそんなことを掠めた時、マオがフォルスキューブを出して声を上げた。

 「違う、バイラスじゃない!すごいフォルス反応だよ」

 「サレか!?」

 「寝込みを襲うんなら、ヤツしか考えらんねぇ!」

 ティトレイは言うと、カンで森の奥へと駆け出していこうとするが、ユージーンに止められる。

 「待て、ティトレイ!お前1人じゃ無理だ、俺も行こう」

 「僕も行くよ!」

 「アンタらはココに残ってな! もし、2人行って勝ち目がなかったら、誰がクレアやヒルダ、アニーを守るんだ?」

 「・・・・・・」

 「できるよな、ユージーン、マオ?」

 「そうだね、ボクたちが守んなきゃだね」

 「わかった。だが、深追いはするな。ヴェイグを連れて帰るだけでいい」

 ティトレイはグッ、と親指を立てるだけの返事をしてそのまま森の中を走り抜けた。

 

 

 野宿の場所から離れた所で、物音が聞こえた。

 その音の中に嗚咽らしきものも聞こえる。

 物音が聞こえればティトレイは「ビンゴ!」と何も考えず、その音の方へと近付いて・・・・・・目を見開いた。

 「さ、サレ!!」

 「!」

 「フフ、結構遅かったね。キミのことならすぐに飛び出してくると思ったんだけどなぁ」

 笑いながら、サレは蹲っている身を起こした。

 その下に人影があった。

 「ヴェイグ!?」

 これは、ヴェイグなのかと瞬時に疑った。

 服が破られ露出している肌は上気して紅潮し、腕は後ろ手で縛られている。

 足の付け根の部分、ピンと反り立っているソレは物乞いしそうに震えていたりする。

 こんなヴェイグは見たことがない。

 「み、・・・見るなッ!」

 ヴェイグはティトレイに見られた事に羞恥し、声を上げて身を捩った。

 ヴェイグの声にティトレイはハッと気付いて息を呑んだ。

 「そう、こんな惨めな姿は僕にしか見せたくないもんねぇ?」

 サレはヴェイグの肩を強引に掴んで引っ張り寄せ、膨らんだ胸の飾りを摘んだ。

 「ひぁ・・・ッ」

 ビクンと揺れるヴェイグの身体から目が離せない。

 「――――じゃなくって!おいサレ、ヴェイグから手を離せー!!」

 「嫌だね」

 「口で言ってもわかんねぇヤツは力づくで―――――」

 「動かない方がいい。 そこから一歩でも近付いたらこのコの首斬っちゃうよ」

 「な・・・・・・っ」

 これが冗談ではないのは、左手にサーベル(レイピア?)を持っていることから分かるだろう。

 「さぁて、せっかくだからこのボウヤに見せてあげようかな?このコの可愛いところ」

 「・・・・・・ぅ」

 思わず、楽しみにしている自分がいることをティトレイは嫌になった。

 でも、視界の中に入るヴェイグはとても魅力的なのは間違いない。

 サレはヴェイグを前にして座り、伸ばした足を使ってヴェイグの足を大きく広げた。

 「見るな・・・・・・・・ティトレイ、見るな・・・・・・っ」

 「見せるんだよ」

 「ヴェイグ・・・・・」

 一度、ティトレイに向けられた目はやはり羞恥故に目が潤み、苦痛の色が見える。だが、すぐに「見るな」と口にして逸らされた。

 「さぁ、お楽しみはこれからだよ」

 サレの手袋を嵌めた指が主張するヴェイグのモノに絡まった。

 「う、ぁ・・・!」

 「・・・・・・・っ」

 サレの手の中で乱れていくヴェイグをティトレイはただ、見ていることしか出来なかった。

 

 

――あとがき――

逃走!! ((((ノ><)ノ

本当は、ついて行くのと同じくらいにしたかったのですが、

汐羅の精神的な問題があって、ここまでで限界を迎えました(笑)

だって、恥ずかしいじゃないですか!!

いまだに「アレ」とか「ソレ」ですよ!

正式名なんて、書けませんッ!!

 

言い訳終了ー。

こちらでも真面目に、ゴメンナサイ。

もっと修行してきます。

 

本当はもっと書きたかったんです。。

「悪戯するだけの予定だったんだけど、案外本当にカワイイから突っ込みたくなっちゃったよ」

とか、言うのも頭の中にあったんです。

でもティトレイが黙って見ているのか・・・・・ッ!?と考えれば、謎ですし。

ここいらで逃げちゃえ!と思って逃げました。

 

えーっと、どちらも今後の続きを考えています。

「ついて行く」の方では、監禁状態のヴェイグをミルハウスとが見つけちゃったり。

「行かない」方では、ティトレイがヴェイグをメチャクチャ意識しちゃって・・・とか。

できれば、ほのぼので行きたいです(笑)

 

2005.01.22.

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