Hey-Bee!!

 

 

サレヴェイ

 

 

 

ようやく、告白(笑)

 

 

 

 

 サレの考えていることは、いまいちよく解らない。

 懐いてきたと思ったら、すぐに態度を変えて怒り離れていく。

 その性格は、自由気ままな・・・・・・気まぐれな猫のようだ。

 

 「これは・・・・・・?」

 一体、今度はどういう風の吹き回しだろう。

 サレがどこかに隠しておいただろう、ヴェイグの装備品や所持品などが手元に戻ってきた。

 もちろん、服なども新調してくれてヴェイグはすぐに部屋を出て旅に行ける状態だった。

 準備万端なヴェイグをソファに座らせ、サレもテーブルを挟んで反対側のソファに腰を掛けて白いティーカップに入った紅茶を啜る。

 「・・・・・一体、どういうつもりだ?」

 サレは紅茶を飲み干すと足を組んでソファの背凭れに凭れ掛る。

 「別に」

 フゥ、と冷めたような溜め息を1つ吐いて前髪を掻き揚げた。

 「ヴェイグ、もう仲間の所に戻っていいよ」

 「・・・・・・・」

 「キミを長い間、拘束して悪かったね」

 謝罪のような言葉をスラスラと語るサレは一切、ヴェイグの顔に視線を向けることはしなかった。

 少し伏せ目気味で、空になったカップを眺めてからそのまま大きな窓の方へと視線を移して霧深い外を眺めた。

 「早く行ったらどうなんだい?僕が気は長くないのは知っているだろう?」

 ただ静かに落ち着いた雰囲気を出しながら、ヴェイグを早く席立たせるようサレは言った。

 ヴェイグはジッ、と目を合わせようとしないサレを睨んだ。

 「なぜ、今すぐ俺を斬らない?」

 「っ!」

 サレはハッとして、ようやくヴェイグを見た。その表情は「どうして」と顔に表れている。

 

 「お前の気が短いのは、俺だって知っている。お前なら、すぐ――――――」

 斬ったはずだ、と続けようとするヴェイグにサレは舌打ちして、勢い良く立ち上がった。

 「飽きたからだよ! もうキミをいじめるのにも、キミの顔を見るのにも僕は飽きただけだ!!」

 感情に任せてサレは大きく声を上げて座るヴェイグを見下ろして言った。

 「どう?これで十分? 解ったならサッサと出てくれる!?」

 ビシッと部屋の扉を指差しヴェイグをそこから外へと出るよう促す。

 だが、ヴェイグは声を出し疲れて息の荒いサレをそのまま見上げるだけだった。

 「・・・・・・・・・いや、なおさらだ。お前が飽きたのなら、なおさら俺を斬るはずじゃないのか?」

 「ヴェイグ」

 「何故、俺を斬らない?」

 「・・・お手上げだよ、ヴェイグ。キミに悪い事をしたと思ったからこそ、そのまま返そうとしたのに」

 やれやれ、とサレは肩を竦めて腰に差した鞘からスラリと細身の剣を抜いた。

 そして、剣先をヴェイグの喉仏を向けてヴェイグを立ち上がらせた。

 「もう一度頼むよ。早く出て行ってくれ」

 「・・・・・・」

 「・・・・・・」

 沈黙が続いた。

 剣先を向けられているのに、ヴェイグは立ち上がっただけで一向に扉へと歩を進ませようとはしない。

 

 しばらく経って、サレが呟く。

 「・・・頼むよ、ヴェイグ。僕の気の変わらないうちに・・・・・」

 「気が変わると、俺を殺すのか?」

 「・・・・・・・・・」

 何を思ったか、サレは柄を握る力を解放して、剣を床にカランと落とした。

 続くように、剣を構えていた手もだらんと下ろされた。

 「サレ?」

 「・・・・・・・・・・・・・できるわけ、ないじゃないか」

 サレは俯き、参ったような顔をしながら己の前髪をぎゅっと握った。

 「今の僕にキミを殺すなんて・・・・・・・できるはずがないんだ・・・・・・っ」

 「・・・・・・・・そんなに強く握ったら、抜ける」

 自分の髪を引っ張るほどに強く握るサレの手を制止ようとしたヴェイグの手をサレは掴まえた。

 そして、自分の方に引き寄せ抱き締めた。

 「サレ!」

 「ヴェイグ、もう遅いよ。もうダメだ。もう、逃がさないよ」

 抱き締めることにより近付いたヴェイグの耳にサレはそう囁き、耳朶に噛み付いた。

 「・・・・ッ、」

 身を竦めて、逃げ腰になるヴェイグをさらに力を込めて抱き締めてサレは笑った。

 

 (せっかく、キミを手放す覚悟ができたのに。出て行ったらスッパリ諦めようと思ったんだけどなぁ)

 それなのに――――。

 「バカだよ、キミは。・・・・・・・好きだよ、ヴェイグ」

 「冗談―――」

 「ホント、冗談のままなら良かったのに」

 

 サレのこういう性格は「反則だ」と思いつつ、ヴェイグはサレに身を預けた。

 

 

 

――あとがき――

えーっと・・・結構、この案は前から合ったんですが、

これを書いたのは、ケロロ軍曹フィーバーしている時に「あっ、リバースの4コマ本が出てるvv」といって

買ったあとにリバース再熱して、そのまま書いたモノ・・・です。

ゲームはやっていないので、口調などはうろ覚え&4コマから思い出したもの・・・。

可笑しかったらスミマセン(土下座)

 

とりあえず、こんな感じに独占欲〜の塊〜なサレ様。

やはり汐羅は、独占欲の多い男性がすっごい好きです。気持ちが分かるからvv

でも、逆はヤですね。独占されるのは・・・・・などと、私情を挟みつつ。。(笑)

 

 

2005.03.29.

 

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